検査体制
原料の受入検査と生産品の検査により、信頼される品質づくりを行っております。

受け入れ原料の検査
一般的にリサイクル原料は物性が不安定ですが、リサイクル原料を使用し製造するパレットの性能は、一定であることが求められます。
そこで当社では、独自の評価方法と規格を設定し、リサイクル原料受入時に各種検査機器にて原料評価を行っております。
このように、所定のパレット性能が得られるリサイクル原料を使用しております。

生産品の品質検査
原料受入検査に合格した原料と個々の生産品を紐付けし、一貫した品質管理体制を構築しております。
また、製造部門による生産工程内検査、及び品質管理部門による強度測定・寸法検査等の出荷前検査を行い、「信頼」される製品を製造・販売しております。
テクニカルセンター
当社のテクニカルセンターでは、各種試験を行う機械が揃っており、パレットや原料の性能を評価することが可能です。
試験データを元に、品質の改善、製品の設計開発を行っております。
主な試験設備
万能圧縮試験機
クリープ試験室
滑り試験機
落球試験機
擬似フォーク爪衝撃試験機
コーナー落下試験機
比重測定機器
IR分析機
試験片用小型成形機
落錘試験機
MFR測定機
IZOD試験機

パレット曲げ試験

コーナー落下試験
専門メーカーならではの研究開発力

設計開発
過去における製品設計~製品上市までの道のりは、“ TRY and ERROR”の連続で多大な時間と費用を費やしました。
現在は性能評価実積、解析技術を駆使して短時間で狙い通りの製品開発を実現しています。

ユニークな開発品”EXA1111N”
下面デッキボードがありながらもネスティングができ、重ねる方向を変えることでスタッキングできる形状を持つユニークなパレットを開発しました。
ネスティングできるので省スペースです。さらに、従来のネスティングスキッドの弱点であった低強度、段積み時の積荷への食い込み、跡付きを克服しております。

予測技術
これまで蓄積した性能評価データを基に、強度が必要とされる自動倉庫用パレットのたわみ量を算出し、お客様へ最適な製品を素早くご提案することが可能です。

ガスアシスト成形技術
当社は、“ガスアシスト成形”を採用した独自のプラスチックパレットを製造しています。
ガスアシスト成形を行うことで、
- 寸法バラツキ、ヒケ、ソリを大幅に軽減でき、精度の高い製品になります。
- 従来の低発泡成形に比較し、生産サイクルが早く、省エネに寄与します。
また、ガスアシスト成形を行うとパレットの肉厚部には中空層ができます。
その分、使用する樹脂量が削減されます。

JIS A種の強度を保ち且つ、軽量化を実現したこれらのガスアシスト成形パレットは、”Zシリーズ”としてご愛用いただいております。
軽く、そして強く、最先端テクノロジーを駆使して生まれたZシリーズは、プラスチックパレットに革命を起こしました。
さらに、Zシリーズで培ったガスアシスト成形法を核として、強度を維持しながら極限の軽量化を実現した次世代パレット”AZシリーズ”が誕生。
省エネ&省資源化で、持続可能な社会構築に一段と寄与しています。

サンドイッチ・ガスアシスト(SG)製法
当社は、ガスアシスト成形に加え、サンドイッチ成形を組み合わせたSG製法にも取り組んでおります。
サンドイッチ成形では2本のシリンダーを有する特殊な成形機を使用します。これにより、2種類の樹脂をスキン層(表面層)・コア層(内面層)としてひとつの形に成形できます。
例えば、スキン層に新しい樹脂、コア層に再生原料を使用することによって、内部のみが再生原料で、外観は良好な成形品が得られます。
強度は表面のスキン材が受けるため、コア材の原料強度の影響が少なくなります。
従って、単体では使用できないような(低強度な)再生原料を活用できる可能性が広がり、低コスト化や環境への配慮にもなります。
さらにガスアシスト成形と組み合わせることで、軽量化を達成しております。